40代からの資格挑戦は、20代・30代と比較して想像以上にさまざまなハードルがあります。私自身は20代に行政書士と社会福祉士の2つの国家資格に合格していたことから、資格試験には自信を持っていました。しかし、40代で受験した個人情報保護士の資格挑戦は、あっけなく失敗に終わったのです。
本記事では、私自身が40代で個人情報保護士の資格挑戦に失敗した5つの理由について、体験談を交えながら解説します。これから資格挑戦する主に40代以上の方に向けて、私と同じような失敗をしないために大人の勉強方法として通信講座を利用するメリット等も併せてお伝えしますので、是非参考にご覧ください。
- 40代で個人情報保護士の資格に挑戦した失敗談を聞きたい人
- 大人が勉強を始めるときに通信講座を利用するメリットを知りたい人
- 個人情報保護士のおすすめ通信講座を知りたい人
個人情報保護士の資格挑戦に失敗
個人情報保護士に興味を持ったのは40代半ばを過ぎた頃。会社で資格取得を推奨されたことがきっかけです。個人情報保護士についてネットで調べたところ「個人情報の意識の高まりにより、今注目されている資格」という紹介があり、難易度は比較的易しいという評価でした。
そのため、個人情報保護士よりも難易度が高い国家資格の行政書士と社会福祉士を取得した経験から、民間資格の個人情報保護士に合格することは簡単だろうと考えていたのです。
しかし、現実は違いました。テキストを購入したものの、20代の頃のような集中力はなく、そもそも勉強をする気が起きない。やっとテキストを読む気になっても、ほとんど内容が頭に入ってこない。結果的に試験を受けるレベルにすら到達できず、個人情報保護士の資格挑戦は失敗したのです。
関連記事:個人情報保護士の資格取得のメリットと注意点を徹底解説【行政書士との相性も抜群!】
40代で資格挑戦に失敗した5つの理由
個人情報保護士の資格挑戦に失敗した理由には、主に5つの理由があります。特に40代以上で資格挑戦をする人は、事前に肝に銘じておくべきことです。
ネット情報で合格できると勘違いした
資格挑戦をしようと考えた時、まず頭に浮かんだのは資格難易度です。合格率や合格までの平均勉強時間等「40代で仕事をしながらでも合格は可能なのか?」ということでした。
そして、ネットで個人情報保護士について調べた結果「これなら簡単に合格できる」という勘違いを生んだのです。
ネット情報は手軽になんでも調べられるメリットがある一方で、正確性や信頼性に乏しい個人の意見や感想が混在しています。ちょっと疑いたくなる情報でも、自分にとってポジティブなものであれば信じたくなるもの。結果的に誰だか分からないネット上の一個人の発言に影響されてしまうことがあります。
合格率の低い難関資格でも「半年の勉強で合格した」「独学でも合格可能」等、「本当なのか?」と疑いたくなるネット情報はあふれています。その情報源はSNS等で個人が発信しているケースも多く、すべての人に該当するものではないのです。
ましてやSNS等の主な発信者が20代・30代の若い世代であることを考えれば、40代が同じようにそれらの意見を受け止めるのは無理があったのかもしれません。
記憶力の低下が想像以上だった
40代になって資格挑戦をすると、想像以上に記憶力が低下していることに気付かされます。「こんなはずではなかった」と少しショックを受けるほどにテキストの内容が頭に入ってこないのです。
学生時代であれば、少し難しい内容でも2,3回繰り返し読めば記憶に定着していたものが、些細な単語1つ覚えるも苦労するようになります。
順調にテキストを読み進めて、一つの章が終わってから再度読み返してみるとマーカーを引いた部分ですら、覚えていないことに驚愕したことも。それは自分の老いを感じる辛い瞬間でもありました。
身近な同世代に話を聞いても、残念ながら多くの40代が記憶力の低下を実感しています。
記憶力の低下を補うためには、少しでも勉強に集中できる環境作りも大切です。ページホルダーは、資格勉強でテキストや参考書にマーカーや書き込みをしながら読み進める時にはピッタリの便利グッズです。
関連記事:ページホルダーが資格勉強に便利!購入場所はどこ?おすすめ商品5選を紹介
仕事が忙しく勉強時間の確保が難しかった
40代は仕事の責任も重くなり、肉体的疲労やストレスを強く感じる世代でもあります。そのなかで、働きながら資格試験のために勉強時間を確保するのは余程の覚悟がない限り難しいことです。
仕事終わりや休日のプライベートの時間を趣味や休息の時間に充てるのではなく、資格勉強のために使うことは、なかなかできることではありません。
日頃のストレス解消のために「ちょっと飲みに行きたい」「映画やドラマが観たい」等、些細な欲望も抑えることを意識しなければ、資格勉強をする時間を確保することは大変です。
資格取得のモチベーションが足りなかった
若い頃と比較すれば、40代は何事に対しても興味関心は薄れていきます。そのため、明確な目的がなければ、新しいことに挑戦するモチベーションは簡単には上がりません。
若い頃のように「とりあえず将来のために資格をとっておこう」なんて悠長なことをいえる年代ではないのです。実際はそんなことはなくても、将来への焦りや不安から気持ちに余裕はなくなります。だからこそ、しっかりとしたモチベーションにつながる「何か」が必要になります。
具体的には「資格手当がもらえる」「昇進の条件になる」等です。以前勤務した会社では、個人情報保護士の資格取得を推奨はしていましたが、明確な資格を取ることのメリットは提示されていませんでした。
前述した記憶力の低下や仕事の忙しさの中でも、資格勉強を続けられるモチベーションがなければ、合格することは難しくなります。
独学で資格挑戦をしようとした
個人情報保護士のように一般的に難易度が高くないとされている資格の場合、まずはテキストや問題集を買って、独学で勉強を始めようとします。しかし、40代からの資格挑戦は勉強方法をよく考える必要があります。
これまでお伝えしたように、記憶力も低下して、資格勉強する時間もない、さらに資格挑戦に対するモチベーションも足りない中では、独学での資格挑戦は難易度に関わらず、大きなハードルになるからです。
学生時代から数十年が経過していることで、そもそも勉強の仕方を忘れている、スケジュール管理ができない等、40代の独学によるデメリットは決して少なくありません。
若い頃の意識のまま独学を選択することは、合格の可能性を低くします。
関連記事:40代が行政書士試験を受けるなら独学はオススメしない3つの理由
大人の勉強は通信講座がおすすめ
大人の勉強は通信講座を利用することが効果的な選択といえます。通信講座を利用するメリットに加えて、行政書士と個人情報保護士のおすすめの通信講座も紹介します。
通信講座を利用するメリット
通信講座を利用する主なメリットは以下のとおりです。いずれも前述した資格挑戦に失敗した理由を踏まえて、特に40代以上におすすめの勉強方法になります。
信頼性の高い情報を得られる
専門家によって質の高い教材や最新情報が提供されることで、正確で信頼性の高い情報を得ることができます。ネット情報のように、出所不明だったり情報が古かったりする心配もありません。
豊富な学習コンテンツがある
講義動画やオンラインテストなど、さまざまな形式の学習素材が揃っています。学習内容が記憶に定着しやすいように工夫がされており、繰り返し学ぶことができるのも通信講座ならではの魅力です。
いつでもどこでも学べる
自宅、外出先、通勤中の隙間時間など、オンラインで学習に取り組むことができます。時間や場所に制約されず、自分のペースで柔軟に学習することができます。
サポート体制が充実している
質問や疑問に対する迅速な回答や個別の指導が専門講師から受けられます。同じ受講生がいることも含めて、一人で勉強しているのではないと思えることはモチベーションの維持にもつながります。
合格率が向上する
独学で学ぶよりも通信講座を利用することで、飛躍的に合格率は向上します。独学で合格したいという下手なプライドは捨てる方が効率的に合格できるということです。通信講座の唯一のデメリットともいえる費用面に関しても、不合格となり複数回受験することを考えれば合格までのコストは安く済む場合もあります。
なお、上記のメリットはすべての通信講座に該当するものではありません。通信講座が気になる方は、公式サイトやパンフレットで講座内容の詳細をご確認ください。
行政書士の通信講座については、下記「社会福祉士を活かすために行政書士の資格取得をオススメする5つの理由」の中で、主要講座の公式サイトを紹介しています。
行政書士と個人情報保護士のおすすめ通信講座
本サイトの主要カテゴリの1つ行政書士、本記事を書くきっかけとなった個人情報保護士の2つの資格について、おすすめの通信講座をご紹介します。
行政書士の通信講座なら「伊藤塾」
行政書士は通信講座の中でも、もっとも講座数が多い資格の1つです。古くから資格講座実績のある「LEC」や「TAC」、最近CMやネット広告等で人気が高まっている「アガルート」や「フォーサイト」等、優れた講座が数多くあります。
そのなかで個人的におすすめするのは「伊藤塾」です。本サイトが40代から行政書士開業を目指す過程を発信している事情もあり、ただ資格取得をするのではなく、その後開業までを視野に入れた場合の結論です。
「伊藤塾」には開業者向けの実務講座もあり、開業を成功させるために必要な人脈形成にもつながります。法律系の資格学校として知名度が高く信頼性もあり、開業予定者で講座選びに迷っているなら「伊藤塾」で間違いありません。
公式サイト➡法律資格・公務員試験のスクール【伊藤塾】
「伊藤塾」の実務講座は私自身も受講しています。詳細は下記の記事で詳しく紹介しています。
個人情報保護士の通信講座なら「SMART合格対策講座」
個人情報保護士は、行政書士等の知名度が高い資格と比較して講座数は多くありません。大手の資格予備校で扱っていないこともあり、通信講座選びに迷うことがあります。
しかし、個人情報保護士の通信講座を選ぶのであれば、特別な事情がない限り「SMART合格対策講座」一択になります。理由は個人情報保護士の主催者と「SMART合格対策講座」の運営者が同じ「全日本情報学習振興協会」だからです。これ以上の信頼性はありません。
難関資格と比較すれば、独学でも十分に合格できる資格ではありますが、独学で基本テキストや問題集を購入することを考えればコストパフォーマンス的にも優れています。
公式サイト➡「SMART合格対策講座」
関連記事:個人情報保護士の資格取得のメリットと注意点を徹底解説【行政書士との相性も抜群!】
まとめ
40代からの資格挑戦に失敗した5つの理由は以下のとおりです。
- ネット情報で合格できると勘違いしていた
- 記憶力の低下が想像以上だった
- 仕事で忙しく勉強時間の確保が難しかった
- 資格取得のためのモチベーションが足りなかった
- 独学で資格挑戦をしようとした
なお、大人の勉強は通信講座の利用をおすすめします。通信講座には以下のメリットがあり、特に40代以上におすすめの勉強方法になります。
- 信頼性の高い情報を得られる
- 豊富な学習コンテンツがある
- オンラインでいつでもどこでも学べる
- サポート体制が充実している
- 合格率が向上する
なお、個人情報保護士の通信講座については、合格後に開業を目指すなら行政書士は「伊藤塾」、個人情報保護士は主催者の「全日本情報学習振興協会」が運営している「SMART合格対策講座」一択です。
学び直しの一環として資格挑戦を考えている40代以上の方に参考にしていただけたら幸いです。