猫に服を着させて「あら、カワイイ!」なんて言っている人は、猫のストレスを考えたら、「人間のエゴ」でしかないと考えていた私。しかし、そんな私の考えを少しだけ変えてくれた出来事がありました。
ただ純粋に猫に服を着せたい姪っ子が100円ショップで大量に猫の服を購入してきたのです。猫もカワイイが姪っ子もカワイイ。せっかくお小遣いをはたいて買ってくれてきた猫のプレゼントを無下に扱うこともできません。そこで猫に服を着させることが、そもそも悪いことなのかを調べることに…。
その結果、猫に服を着せることは、猫にストレスを与えるデメリットだけでなくメリットもあることを知りました。
猫に服を着せる最大のメリットとして感じたことは、猫が病気・怪我をしたときや災害が起きたときに緊急時の訓練ができることです。いざというときに、いきなり猫に術後服やハーネス等を着せるのは至難の業です。
だからこそ、日頃から猫に服を着てもらうことに慣れてもらうことも大事。しかし、なついていない猫や警戒心の強い猫に服を着せるのは本当に大変。我が家の2匹の保護猫にも服を着せようとしましたが、なかなか難しい現実を知ることになります。
私自身が猫に服を着せるまでの気持ちの変化とともに、猫に服を着せるメリット・デメリットについて体験談をもとにお伝えします。
[chat face=”ojisan1.png” name=”おじさん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]猫用の服があるんだけど、着てみない?[/chat]
[chat face=”shirasu-aikon.jpg” name=”しらす♂” align=”right” border=”yellow” bg=”none” style=”maru”]イヤだよ。絶対イヤ。超ストレス。[/chat]
[chat face=”ojisan1.png” name=”おじさん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]なんで?カワイイ服もたくさんあるよ。ちょっと着てみてよ[/chat]
[chat face=”shirasu-aikon.jpg” name=”しらす♂” align=”right” border=”yellow” bg=”none” style=”maru”]だから、イヤなんだよ。絶対着ない。僕は男の子だからね。カワイイ服なんて興味ないんだよ[/chat]
[chat face=”ojisan1.png” name=”おじさん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]じゃあ、にぼしはどう?[/chat]
[chat face=”niboshi-aikon.jpg” name=”にぼし♀” align=”right” border=”red” bg=”none” style=”maru”]…[/chat]
[chat face=”ojisan1.png” name=”おじさん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]ん!?もしかして、興味ある?[/chat]
[chat face=”niboshi-aikon.jpg” name=”にぼし♀” align=”right” border=”red” bg=”none” style=”maru”]ない[/chat]
[chat face=”ojisan1.png” name=”おじさん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]恥ずかしがらなくていいんだよ。しらすもにぼしも一緒に着てみよう![/chat]
- 猫に服を着せることはストレスになるだけと思い込んでいる人
- 猫に服を着せるメリット・デメリットを知りたい人
- なついていない猫や警戒心が強い猫に服を着せる体験談を知りたい人
猫に服を着せるのはストレス?メリット・デメリットを体験談から解説
猫にストレスを与えるくらいなら「服なんて着せない!」と思っていた気持ちが変化した理由について、体験談を交えながら解説します。
姪っ子がたくさん猫の服を飼ってきた!
先日、姪っ子から「しらすとにぼし(保護猫の名前)の服を買ったから楽しみに待ってて!」とのメールが。もちろん、私が猫に服を着せることに嫌悪感をもっていることなど、姪っ子は知る由もありません。
曖昧な返事とともに、つい最近知ったGoogleの3D猫(下記参照)を新しい猫仲間の「しじみちゃん」と名前を付けて写真を送ったところ「しじみちゃんの分の服も買ってあげる」との思いもやらないメールが。
子どもの純粋さは時として大人を困らせるものです。家に姪っ子が遊びにきた日。大量の猫用服がプレゼントとして届けられたのです。
来客がくるとすぐに隠れ家の冷蔵庫の裏へと逃げこんでしまうビビリなしらすと警戒心の強いにぼし。姪っ子もそのことは知っていて、冷蔵庫の隙間から、少しだけ猫の姿を確認すると満足気に姪っ子は帰っていきました。もちろん、猫に服を着させる役目を私に託して…
【誰でもどんな家でも猫が飼える!?】
スマホで「猫」とGoogle検索をすると、スマホのカメラを通して3Dの猫が表示される機能があります。猫の他にもパンダやトラやペンギン等、表示可能な動物は全29種類。
検索結果から「3D表示」「周囲のスペースに表示する」を選ぶだけで、自宅に人気の動物たちを出現させることができます。
さまざまな理由で猫を飼うことができない人には、一度試してみてはどうでしょう?ちなみに、家では猫を飼うことを許可されていない姪っ子は大喜びでした。
猫に服を着せるメリットを知る
姪っ子からもらった大量の猫の服を前に、ネットで猫に服を着させることの是非について調べ始めた私。猫に服を着させるなんて、猫にストレスを与える等のネガティブなものばかりしかないと考えていましたが、意外にもメリットについての記載があることを発見します。しかしながら、その多くは「ん?」と疑問を持つものが殆どでした。
主なメリットとして記載されていたものは以下のとおり。
- 服を着させると猫がもっと可愛くなる
- 猫の毛が散らかるのを防止できる
- 防寒・乾燥対策になる
どうでしょう? 防寒・乾燥対策はわかるとしても、可愛くなるとか、猫の毛が散らかるだとか、まったく猫目線とは言えません。
しかし、「なるほど、たしかに」と思えるメリットが1つ。それは「ケガをした後等の術後服としての使用」です。
これならば、たとえ猫が嫌がっていたとしても、グルーミング等でケガの傷の悪化を防止するために必要な措置ですから仕方ありません。いざ、猫がケガをした時に服を警戒して「イヤイヤ」を繰り返すようなことがあれば、スムーズな治療ができない恐れもあります。
ケガとは異なりますが、万一の使用という観点では、災害時にハーネスを付けること等、猫に我慢してもらわないといけないときがくるかもしれません。
以上のことから、猫に服を着させるメリットとして「緊急時の訓練になる!」と私なりに結論づけをしたのです。
正直、猫に服を着せてみたかった
猫に服を着させる意味は、「姪っ子のために」と「猫にもメリット」の2つがありましたが、実のところ、そもそも私に「猫に服を着させてみたい!」という密かな願望がありました。
姪っ子より先に意外に豊富な100円ショップの猫の服を眺めては、猫のストレスを考えて買うことを躊躇していただけだったのです。
猫に服を着させることに一応の障害がなくなった今、あとは保護猫しらすとにぼしのご機嫌伺いのみ。猫に服を着させることは、当然のことながら、猫にストレスの他にもさまざまなデメリットに気を配らなければなりません。
ことは慎重に運ぶ必要はあるものの、猫に服を着せることに一応の納得ができたことで、いよいよ猫に服を着せることに挑戦することになったのです。
関連記事:猫はオスとメスどちらが飼いやすい?性格の違いを比較検証【一人暮らしの猫好き必見!】
やっぱり猫が服を着るのはストレスだった…
元来、ビビり猫のしらす♂と異常なほどに警戒心が強いにぼし♀。2匹に服を着させることは、そもそも難しいことはわかっていました。
だからこその「緊急時の訓練」の必要があったのです。それでも、保護当時と比較すれば、随分となついてきていた2匹。意外とすんなり服を着たくれることに少しだけ期待もありました。
特にウソのように甘えん坊猫に豹変したしらす♂は、今では一緒に布団で寝ることができるまでになった仲。チャンスはあると踏んでいました。そしてご機嫌よろしく、しらす♂が近寄ってきた隙を狙って服を着させようと試みるも・・・
やっぱり、猫は服が嫌いでした。不機嫌そうな顔で服を避け、ゴム紐をガシガシ。明らかにストレスを感じているようでした。残念ながら初めての猫に服を着させる挑戦は失敗に終わったのです。
猫に服を着せるデメリットは他にもある
猫に服を着させるメリットに加え、姪っ子を喜ばせたい気持ちがある以上、このまま猫の服を仕舞う訳にもいきません。
意外にカワイイ服といったら、人間同様に猫もメス猫のにぼしの方が興味を示すかも!?なんてことを思いつつ、服を着せるために2匹のご機嫌を窺っています。
ただし、あくまでも猫に服を着せることにはデメリットがあることを忘れてはいません。猫に服を着せる場合は、猫にストレスを与えていないか細心の注意が必要となります。
なお、猫に服を着せるデメリットは以下のとおりです。
- 毛繕いができない
- 服のボタン等の誤飲リスクがある
- 毛並みや皮膚のチェックができない など
これらのデメリットもしっかり注意したうえで、姪っ子に猫の服のお返しに保護猫2匹の服を着たツーショット写真を送ることができればよいのですが・・・。
参考記事:猫のストレスサインを知りたい!ストレスが溜まるとどうなる?ストレス解消法は?
猫に服を着せるか否かだけでもこれだけ気を遣う必要があります。ただ可愛いからという理由だけで猫を飼い始めると「猫を飼うんじゃなかった」と後悔することもあります。
だからこそ、猫を飼う大変さを知ることは大切です。以下の記事は私自身が感じた猫を飼って一時的にでも後悔したことをまとめた記事です。
経験にもとづいて解決するためのヒントもお伝えしていますので、猫を迎え入れることを迷っている人や猫を飼う大変さを感じている人は是非お読みください。
保護から3年が経過して、ついに猫が服を着た!
しらす♂とにぼし♀の2匹を保護してから約3年、そして猫に服を着せようとしてから約1年半、ついに猫に服を着せることに成功しました。
服とはいっても、猫の被り物で簡単に脱ぎ着できるもの。それでも猫はストレスに感じるようで、被ってくれるのは一瞬。すぐにガシガシと被り物のゴムを伸ばして脱いでしまいます。
写真も撮れないまま、猫の被り物はどんどんボロボロに。しかし、少しずつ慣れてきている様子もあり、懲りずに猫と遊んでいるちょっとした隙に、猫に被り物を着せた状態のシャッターチャンスを狙っています。
関連記事:【中高年から始める猫との暮らし】猫&飼い主を幸せにする猫の飼い方
まとめ:猫が服を着るストレスを感じないように訓練しておくことが大切
この記事を読んでいただいている方の中には、私と同じように猫の服を着せることに嫌悪感を抱いている人も多いかと思います。
私自身もあくまでも猫は自然のままの姿が一番と感じており、無暗に猫に服を着させることに否定的な考えをもっていることは、今も変わりありません。
実際、猫に服を着せることは以下のデメリットがあります。
- 毛繕いができない
- 服のボタン等の誤飲リスクがある
- 毛並みや皮膚のチェックができない など
しかし、頭ごなしにすべてを否定することなく「猫に服を着せる意味」についても少しだけ柔軟に考える必要性も感じています。
実際に猫に服を着せる最大のメリットとして緊急時の対応があります。病気や怪我をした際の術後服を着ることや災害時にハーネスを付けることが、いざというときにスムーズに行えるように訓練をしておくことは大切です。
日頃からストレスをなるべく感じさせないように、猫に服を着せる訓練しておくことで「猫に服を着せる意味」を感じることができるはずです。