Webライターは初期費用が少なく、特別なスキルがなくても始められるため、初心者にも人気の副業です。年齢関係なく誰でも挑戦できる一方で、特に40代からWebライターを始めて稼ぐには「甘くない!」と言われる厳しい現実もあります。
私は40代後半でWebライターを始めて、3か月で月10万円を稼げるようになりました。しかし、それは若い頃から文章を書くことが好きだったことに加え、ブログ運営の経験と十分な時間があったからです。これらがなければ短期間で成果を上げることは難しかったでしょう。
このような私の経験を踏まえて、本記事では「なぜ初心者Webライターが稼ぐのは難しいのか?」を7つの理由に分けて解説していきます。さらに40代のWebライターが生き残るための具体的な方法もご紹介しますので、是非最後までお読みください。
- 40代からWebライターを始めても稼げるのか?
- Webライター初心者は稼ぐのが難しい具体的な理由は?
- 40代でもWebライターを続けていくための対策はあるのか?
40代のWebライターは甘くない!リアルな収入と仕事の実態とは?
Webライターの仕事を40代から始めるのは、決して簡単なことではありません。ここでは、私の実体験に基づいたWebライターのリアルな収入と仕事の感想についてお伝えします。
Webライターを始めて3か月で月10万円を達成
私は40代後半からWebライターを始めて、約3か月で月10万円を稼ぐことができました。しかし、短期間で一定の成果を上げられたのは、以下の3つの理由があります。
- 文章を書くことが好きだった
- ブログ運営をしていた
- 執筆する十分な時間があった
つまり、Webライターを始めるにあたり、文章を書く仕事に対する「興味×経験×時間」があったということです。
それぞれの理由を詳しくお伝えします。
文章を書くことが好きだった
若い頃から本を読むのが好きで、シナリオの新人賞に応募するなど文章を書くことが好きでした。
Webライターの仕事にスムーズに取り組むことができたのも、文章を書くことに抵抗がなかったことが大きな理由です。
文章を書くことが嫌いで苦手意識があるのに、40代になってから文章を書く仕事をするのはハードルが高く、Webライターを続けるモチベーションを維持するのは難しいでしょう。
ブログ運営をしていた
Webライターを始める約2年前から、Web上に文章を書くことが共通するブログ運営をしていたことも大きな理由でした。
ブログ運営の経験があることは、実績のないWebライター初心者にとって案件獲得の大きな武器となります。
SEO知識やワードプレスの使い方など、Webライターになる基本の知識やスキルを学べるため、Webライターで稼ぎたい人はブログ運営から始めることをおすすめします。
執筆する十分な時間があった
私は47歳で会社員を辞めて実質フリーな状態にあったため、Webライターをやる十分な時間がありました。
Webライターは月10万程度なら副業でも稼げるような情報もありますが、クライアントとのやり取りなど文章を書くこと以外にもやらなければいけないことは多く、決して簡単に稼ぐことはできません。
初心者で10万円以上の稼ぎを望むのであれば、Webライターの才能と適性がない限り、副業とはいえ執筆に集中できる纏まった時間が必要です。
ここまで読んでいただいて、「SEOの意味は?」「ワードプレスって何?」など疑問を感じた方も多いのではないでしょうか。このようにWebライターを始める前に、知らないと戸惑うような用語はたくさんあります。
ちなみに「SEO」と「ワードプレス」についてそれぞれ簡単に解説すると……
・「SEO」とは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、GoogleなどのWeb検索で記事コンテンツなどを上位に表示されるようにするための施策です。
・「ワードプレス」とは、専門的なプログラミング知識がなくても、ブログやWebサイトを簡単に作成・管理できる無料のツールです。
なお、いずれの用語もブログ運営を学べば自然と知識として身に付くものです。私自身もWebライターの基本知識はすべてブログ運営で学ぶことができました。
ブログ運営を学ぶなら、まずはヒトデさんの情報をチェックするのがおすすめです。
40代から始めるWebライターの厳しい現実
40代でWebライターを始めた結果、年齢を重ねたことによる問題に直面することがありました。ここでは、実体験に基づいて40代から始めるWebライターの厳しい現実をお伝えします。
プライドが邪魔をする
40代でWebライターを始めると、クライアントとのやりとりの中でプライドが邪魔をすることがあります。
自分より若い世代と思われる担当者からのアドバイスやフィードバックを受け入れることに、抵抗を感じることも少なくないからです。
しかし余計なプライドは捨て、Webライターとして必要な知識を学ばせてもらっているという意識をもって、クライアントの声を素直に聞き入れることが大切です。
首肩腰が痛くなる
Webライターの仕事は、基本的に在宅でのパソコン作業になるため、首肩腰の負担は大きくなります。
私はWebライターを始めてから、自宅でほとんど休憩も取らずに作業を続けた結果、五十肩になり、首や腰の痛みも強く感じるようになりました。
首肩腰に痛みを感じるようになると集中力も続かず、仕事効率が下がるため、適度な休憩やストレッチを欠かさないように注意しましょう。
新しいツールを覚える必要がある
Webライターに必要な知識やスキルは、ライティングに関するものだけではありません。ただ文章を書いていれば稼げると思ったら大きな間違いです。
Googleドキュメントなどの文章作成ツール、Chatworkなどの連絡用ツール、誤字脱字やコピペを防ぐためのツールなどクライアントに応じて使用するものが異なるため、使い方を覚えるのも苦労します。
中高年はパソコンに苦手意識を持つ人も多く私もその一人でしたが、新しいツールの基本的な使い方はネットにある情報だけで覚えることができました。そのため、必要以上の心配はいりません。
40代からWebライターやブログ運営をするためには、執筆するための環境作りが重要になります。余計な機能が一切なく、執筆だけに集中できるポメラは中高年世代におすすめです。
Webライター初心者が稼ぐのは難しい7つの理由
40代という年齢がネックになるだけでなく、Webライター初心者はそもそも稼ぐのが難しい理由があります。スキルや経験だけの問題ではなく、初心者は乗り越えなければならないハードルが多いのです。ここでは、Webライター初心者が稼ぐのは難しい7つの理由について解説します。
Webライター特有のスキルが必要
文章を書くことに自信があり、ある程度の経験があったとしても、稼ぐためにはWebライター特有のスキルが必要となります。
Webライターに求められるのは、上手い文章ではなく、ネット検索の上位になる記事や商品やサービスが売れる記事です。
そのためには、SEOやセールスライティングなどのスキルが必要となるため、文章を書く能力が高いだけではWebライターで稼ぐことができません。
案件獲得ができない
ChatGptなど高度な文章生成AIの登場により、Webライター初心者は案件獲得が難しくなっています。
これまでWebライター初心者が扱ってきたような取り組みやすい案件は、AIが取って代わる時代になったからです。
AIの進化のスピードは早く、Webライター初心者の案件獲得は今後ますます厳しくなることが予想されます。
実績作りが難しい
初心者の案件獲得が難しい現状では、当然Webライターとしての実績作りも困難になります。
実績がなければクライアントの目を引くようなポートフォリオを作ることは難しく、いつまでも低い報酬で仕事を続けなければなりません。
そのため、クライアントの信用を得るためにブログ運営をするなど、Webライターの実績に変わるものを提示する工夫も必要です。
文字単価が低い
Webライターの実績がない場合、案件獲得できる文字単価の目安は0.5円と低く、5,000字書いても手数料などを引かれて、2,000円程度です。
初心者は執筆作業に時間が掛かるため、時給換算では100円にも満たないことも珍しくありません。
想像していた以上に報酬が少ないことから、Webライターを辞めていく人も多く、Webライターで稼ぐことの難しさが表れています。
収入が安定しない
初心者Webライターは報酬が少ないだけでなく、会社員のように安定した収入も見込めません。
運よく継続案件を獲得できても、クライアントの都合で仕事を打ち切られることもあり、急に仕事が無くなることも想定しておく必要があります。
そのため、常に案件探しをしなければならず、執筆作業に集中できないため、さらに収入が落ち込む悪循環に陥りがちです。
執筆以外に時間を奪われる
Webライターの仕事は、リサーチ作業やクライアントとのやりとりなど、執筆以外に時間を多く奪われます。
基本的に初心者は文字単価による案件が多いため、リサーチ作業やクライアントのやりとりに時間を掛けても、収入が増えることはありません。
そのため、ただでさえ文字単価が低いのに、収入に反映されない作業負担が多く、決して楽に稼げる仕事ではないことを実感します。
報酬を得られないリスクがある
フリーランスのWebライターの仕事は、執筆内容に応じた報酬を得られないリスクがあります。
クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトのシステムを利用すれば、報酬の未払いリスクは殆どないとされています。しかし、システムの抜け穴を狙う悪質クライアントもいるため、初心者は特に注意が必要です。
また、クライアントに非がある場合だけでなく、こちらが品質の悪い記事を納品したり、納期を守れなかったりすると、執筆しても収入ゼロという悲惨な結果になりかねません。
40代のWebライターが生き残るための方法5選
40代のWebライターが稼ぎ続けるためには、年齢によるメリット・デメリットを見極めて仕事をする必要があります。ここでは、40代のWebライターが生き残るための方法5選を紹介します。
年齢を武器にする
40代のWebライターは、人生経験が豊富なことや中高年ならではの悩みを理解できるため、年齢は大きな武器になります。
今後さらに高齢化が進むにつれ、ターゲットとなる読者層も増加するため、Webライターの仕事は年齢を重ねたことがメリットにもなるからです。
セカンドキャリアとしての転職のほか、介護、遺品整理など年齢が強みとなるジャンルも多く、中高年層のWebライターの需要が増えることが期待できます。
専門分野を作る
年齢に関係なく、これからのWebライター業界を生き残るためには専門分野を作ることは必須になります。
AIの登場により、ネットを見れば誰でも書けるような文章ではなく、専門性のある文章がこれまで以上に求められるようになっているからです。
「いまさら専門性をつけるなんて無理!」と年齢を理由にしていたら、AIにWebライターの仕事を奪われてしまうことは避けられません。
AIを積極的に活用する
中高年世代の中には、AIの使用に抵抗を感じる人もいますが、これからの時代はAIを積極的に活用することがWebライターとして生き残る鍵と言えます。
Webライターにとって、AIは脅威でもある一方で、仕事の効率を劇的に向上させる最強のツールでもあるからです。
AIを使いこなせるようになれば、単なる作業の効率化にとどまらず、高品質なコンテンツを生み出すための頼れるパートナーになってくれるでしょう。
クライアントの要望を第一に考える
自分が良いと思う文章ではなく、クライアントの要望に沿った文章を納品しなければいけません。
文章を書くことが好きな人は文章に対するこだわりも強く、年齢を重ねるとその傾向はさらに強くなります。
そのため、クライアントからの指示に疑問を抱くことがあっても、自分のこだわりは捨て、まずはクライアントの意見を尊重することが重要です。
Webライターだけに固執しない
Webライターの仕事に固執しすぎると、時間だけが奪われて稼げない日々が続くことも否定できません。
40代に残された時間は多くないため、視野を広げて自分に合った別の副業を探す柔軟性も必要です。
ブログやSNSなどに挑戦して実績を作れば、結果的にWebライターの仕事にもプラスとなり、高単価の案件獲得にもつながるでしょう。
「Webライター」「ブログ運営」「AI」について纏めて学びたいなら、なかじさんの情報をチェックするのがおすすめです。
まとめ:40代のWebライターは甘くないが稼げる可能性は十分ある!
本記事では、40代のWebライターの厳しい現実とともに、初心者が稼ぐのは難しい7つの理由について解説しました。
Webライターは、40代からでも挑戦できるリスクの少ない副業である一方で、誰でも簡単に稼げる仕事ではありません。
私は3か月で月10万円を達成することができましたが、それは文章を書くことが好きで、ブログ運営の経験があり、執筆するための纏まった時間があったからです。
これらの要素が1つでも欠けていれば、Webライターで稼ぐことは難しかったでしょう。だからこそ、Webライターは「甘くない!」と言えます。
それでも、40代からWebライターを始めたいと考える方は、年齢によるメリットとデメリットを理解することが重要です。年齢がネックになることもありますが、それが理由で稼げないわけではありません。人生経験を強みにすれば、40代でも十分に稼げる可能性があります。
これからWebライターに挑戦しようとする40代の方にとって、私の体験談が少しでも役立つ情報になれば幸いです。