この記事のタイトルをみて、「行政書士とブログが似ている???」と思われる方も多いかも知れません。
しかし、50歳を目前に会社を退職して、その両方に取り組み始めた私は、驚くほどに行政書士とブログに共通点が多いことに気付かされました。
始める前にはまったく思いもよらなかった共通点。それが今では、似ているからこそ行政書士とブログを共に学ぶことに意味があり、多くの相乗効果が見込めるものであることを感じています。
私の体験談をもとにして、「なぜ、行政書士とブログが似ているのか?」そして「どのような相乗効果があるのか?」について、詳しく解説していきます。
- 行政書士やブログに挑戦したいと考えている人
- 行政書士やブログのスキルアップをしたい人
- 行政書士やブログで「稼ぐ」ことを実現したい人
行政書士とブログが似ている5つの理由
普通に考えれば、あまり接点があるとは思えない行政書士とブログ。しかし両方を学び始めると、書籍やネット情報等で言われていること共通点が非常に多いのです。
ここでは、代表的な行政書士とブログが似ている理由を5つ紹介します。
理由1 稼げないと言われているが稼げること
「行政書士は食えないのか?」「ブログはオワコンなのか?」等、おそらく行政書士やブログに興味を持った方なら、誰しもが耳にする言葉です。だからこそ、行政書士やブログではもう稼ぐことは難しいという不安を感じる人が多いのではないでしょうか。
そして、上記質問に対する回答の多くは、「人による」というもの。「まあ、それはそうでしょう・・・」というしかありません。しかし、この「人による」をもう少し具体化するならば、「継続できる人」と言い換えることができます。
その点、行政書士やブログは固定費が少なく、やる気さえあれば継続することは容易であるということです。
ここで、ブログはほぼノーリスクで始めることができることは有名ですが、「行政書士は?」と感じる方もいるでしょう。
あくまでも自宅開業が前提になりますが、行政書士を続けていくための最低限の固定費は、毎月の会費5,000~6,000円程度(都道府県で異なる)のみです。ブログで言い換えれば、サーバー代やドメイン料(あわせて月額1,000円程度)といったところでしょうか。
つまり、行政書士とブログをあわせても、月額の固定費が1万円を大きく下回る費用しかかからないということです。
もちろん1万円も大きな支出ではありますが、一般的に事業を継続する費用と比較すれば微々たるものです。
この1万円を惜しんで、またはやる気が失われて、行政書士やブログを辞めてしまう人が多いことが、行政書士やブログが稼げないと言われている理由の1つなのではないでしょうか。
どの程度「稼ぐ」ことができるのかは、それこそ人によって目標値は異なるでしょう。しかし、固定費が高く、継続することすら困難なものと比較して、多くの人が継続さえすれば「稼ぐ」を可能とする手段であるという点で行政書士とブログは非常に似ています。
関連記事:【40代・未経験・コネなし】脱サラして行政書士開業を決めた8つの理由
理由2 行政書士(ブログ)以外で稼ぐスキルが身につくこと
「稼ぐ」という観点でいえば、行政書士やブログで身につけたスキルは、他で「稼ぐ」ことにも役に立つスキルが身につきます。
行政書士でいえば法律の基本的な知識、ブログでいえば文章力等がわかりやすく身につくスキルといえます。しかし、もっとも実践的かつ共通して身につくスキルを1つ選ぶとすれば、論理的思考力(ロジカルシンキング)ではないかと感じます。
論理的思考力(ロジカルシンキング)は、現代では必須のビジネススキルと言われていますが、法律の理解やブログの文章構成においても欠かすことができません。
複雑な物事を整理し、解決に導いてく思考法は、行政書士の仕事やブログ記事を作成するうえでもっとも重要な「お客さまの役に立つこと」につながるものです。
結果として、行政書士やブログを学ぶことは、たとえ行政書士やブログで稼ぐことが満足なものではなかったとしても、他のビジネスにも活かせるスキルが身につくことにつながります。
関連記事:ブログ初心者の神!ヒトデさんがすごい8つの理由【おすすめ記事と動画も紹介】
理由3 専門特化することが成功の近道であること
ブログを始めるなら「雑記ブログ」か「特化ブログ」のどちらで始めるのかは、ブログ界隈では常に話題になるテーマです。これは、行政書士で開業する場合において、専門業務を決めるか否かに非常によく似ています。
そして、結論として成功する近道として、先人達の多くが専門特化することを推奨していることも同様です。
ブログは基本的にどのようなテーマでも扱うことができますが、行政書士も士業のなかでは業務範囲が広いことが特徴の1つとされています。
それだけに、どちらも専門を決めることに頭を悩ませることになります。そして「専門を何に決めるのか?」は、コンビニより多いといわれる行政書士や、副業ブームで増え続けるブログの世界で存在意義を示すために必須であり、成功するための条件の1つであるともいえます。
関連記事:【開業準備】行政書士の専門業務を遺言書作成に決めた理由
理由4 副業が可能なこと
副業の定番といえるブログですが、一方で、行政書士も昨今の副業解禁の流れにのって、週末行政書士といわれるような新しい仕事の形として注目を集めています。
現実的には行政書士の仕事は官公庁との関わりが深く、扱う業務によっては平日に行わなければいけない仕事が多いため、副業に向いた行政書士業務を選択する必要性はあるかもしれません。
しかし、先述したように行政書士の仕事は業務範囲が広く、切り口によっては新しい副業としての道を開くことも可能であり、現在急速に進んでいる電子申請化が副業行政書士には追い風になるかもしれません。
また、「行政書士が本業で、ブログを副業」としているようなケースはよく見かけますが、その逆として、「ブログが本業で、行政書士を副業」としてやるのであれば、仕事時間が自由なブログ執筆と平日に行わなければいけない仕事が多い行政書士業務の相性は抜群といえます。
関連記事:【中高年から始める副業】行政書士向け「攻めの副業」と「守りの副業」
理由5 誰でも挑戦することができること
かつては、ブログを立ち上げることは、パソコン知識に疎い素人には敷居が高いものでした。しかし、今ではブログやYouTubeを始めとして、ブログを始めるために必要な情報が揃っており、誰でも簡単にブログを立ち上げることが可能です。
一方で、行政書士も士業の中では、比較的簡単な資格であるとされており、受験資格もありません。私自身の経験からも、一般的な仕事ができている人であれば、「誰でも簡単に合格!」とはいえないものの、やる気さえあれば合格することは、仕事をしながらでも可能です。
このように誰にでも挑戦することができる間口の広さは、行政書士とブログの共通点として、大きな魅力の1つといえます。
関連記事:【PV数&収益額を公開】誰でもやる気になれる!中高年がブログを始めるべき5つの理由
行政書士とブログをあわせて行う相乗効果
行政書士とブログをあわせて行うことによって得られる、それぞれ3つの相乗効果について説明します。
行政書士からみたブログをやる相乗効果3選
集客手段となる
現在の行政書士開業において、ホームページの設置は必須事項の1つです。ブログをしていることで得られるワードプレスの使い方やSEOの知識等は、行政書士の集客目的のホームページ作成を容易にしてくれます。
またブログで情報発信することも、行政書士としての知名度を高めるとともに、集客にもつながります。
さらには、ホームページの設置には高額な料金がかかる上に、毎月のメンテナンス費用として固定費もかかるため、事務所経費の節減にもつながります。
知識のアウトプットの場となる
行政書士は、資格取得のための勉強はもちろん、合格して開業した後にも継続して知識のインプットをしていかないといけません。
しかしながら、仕事として受任しない限り、知識をアウトプットする場はなく、知識を定着させることは困難です。
その点、ブログは日々、インプットした知識をアウトプットすることが可能な場になります。ブログは不特定多数の人の目に触れることから、最低限の記事レベルが必要であることも行政書士業務の知識を深めるために効果的です。
人脈を増やすことができる
ブログを始めるもっとも大きなメリットとして「ブログ仲間ができる」ということを言われているのが、ブログ界の第一人者でもあるヒトデさんです。
それはヒトデさん曰く、ブログで稼ぐこと以上に意味のあることであったと話されています。たしかに、ブログの世界を見渡すと自分の仕事や趣味嗜好と一致する人たちが、多くいることに気付かされます。
行政書士は行政書士同士のネットワークはもちろんのこと、他士業の協力が欠かせない仕事でもあります。それだけに人脈形成にもつながるブログを活用しない手はありません。
ブログからみた行政書士をやる相乗効果3選
専門性・権威性・信頼性が向上する
現在、ブログで「稼ぐ」ことを目的にしている場合、集客するためにはSEOの知識は必須です。そして、SEOで上位に上がるために必要なものが、E・A・Tと言われている専門性( Expertise )・権威性( Authoritativeness )・信頼性( Trustworthiness )がブログに備わっていることです。
このE・A・Tを高めることは非常に難しく、多くのブログ運営者の悩みでもありますが、行政書士の資格取得や開業歴等により、E・A・Tを高める効果が期待できます。
記事ネタが増える
ブログを継続していると記事のネタに困ることがあります。しかし、行政書士から派生するネタは尽きません。
行政書士業務だけでも非常に多くのものがありますが、日々の法律に関するニュースや資格取得や開業までの道のり等、行政書士の視点から多くの記事ネタを見つけることができます。
法律に関する知識・意識が向上する
ブログのような個人が発信できるメディアは、法律に関する知識や意識が低く、トラブルに陥りやすい面があります。それらを防止する意味でも、試験勉強も含めた行政書士にかかわることで学べる知識は多方面で役に立ちます。
行政書士で学ぶことが直接的にブログ運営とはかかわらなくても「これは法に触れることでは?」といった法律全般に関する知識や意識が向上することは間違いありません。
また、ブログで稼ぐための手段の一つであるGoogleアドセンスの合格には、最近ではプライバシーポリシーが必須になっているともいわれています。プライバシーポリシーも個人情報保護法等の法律にもとづくものであり、その理解に法律を読み解く知識は必須です。
自身のブログを守るためにも、そしてブログ運営の成功のためにも、法律に関する知識・意識が向上する効果は計り知れません。
関連記事:【40代からの行政書士】資格挑戦から開業までの「やることリスト」
おわりに:行政書士とブログが似ている5つの理由【2つあわせれば相乗効果も絶大!】
行政書士とブログというあまり比較対象にはない2つの特徴を比べてみると、意外なほどに共通点があることに気づいていただけたのでしょうか。
そして、この記事でもお伝えしたように、行政書士とブログは誰にでも挑戦できるものであり、そして行政書士とブログをあわせて行う相乗効果は絶大です。
今は「行政書士だけ」もしくは「ブログだけ」に興味を持っている方にとって「2つまとめてやってみよう!」と挑戦するきっかけになってくれたら幸いです