なつかない猫をなつかせるために効果的な3つの方法

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キャットケージ内にいるしらす&にぼし

この記事をクリックしてくれた方は、猫を迎え入れたにもかかわらず、思い描いていた猫との暮らしとは違って、なつかない猫に心が折れかけている方ではないでしょうか。

私自身も、まさに心が一度折れかけた一人です。猫を飼うことに対する知識がないにもかかわらず、庭に迷い込んできた2匹の子猫を保護。それから約1年間、猫にまったく相手にされないままでした。

しかし、現在では猫との接し方に工夫を重ね、保護当時がウソのように猫との距離は縮まっています。私がどのようにして猫との距離を縮めていったのか?実体験をもとに、なつかない猫をなつかせるために効果的だった3つの方法について、それぞれの具体的なやり方を交えながら紹介します。

こんな方に読んでいただきたい
  • 猫がなついてくれず心が折れかけている人
  • 猫がなついてくれた具体的方法を知りたい人
  • 保護猫がなつくまでの期間を知りたい人 

[chat face=”ojisan1.png” name=”おじさん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]しらすとにぼしは、なかなかおじさんになついてくれなかったよね。本当に大変だったんだよ[/chat]

[chat face=”niboshi-aikon.jpg” name=”にぼし♀” align=”right” border=”red” bg=”none” style=”maru”]おじさんが、いつもジロジロみて、鬱陶しいくらいにつきまとうからでしょ[/chat]

[chat face=”shirasu-aikon.jpg” name=”しらす♂” align=”right” border=”yellow” bg=”none” style=”maru”]そうだよ。僕たちは、おじさんのことを悪い人だと思ったんだ[/chat]

[chat face=”ojisan1.png” name=”おじさん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]でも、悪い人じゃなかったでしょ?[/chat]

[chat face=”niboshi-aikon.jpg” name=”にぼし♀” align=”right” border=”red” bg=”none” style=”maru”]それは、どうかな・・・[/chat]

[chat face=”shirasu-aikon.jpg” name=”しらす♂” align=”right” border=”yellow” bg=”none” style=”maru”]毎日ちゅーるをくれないから、悪い人だよ。毎日ちゅーるをくれたらいい人にしてあげる[/chat]

[chat face=”ojisan1.png” name=”おじさん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]しらすとにぼしの健康のために、ちゅーるは3日に1度にしているんだよ[/chat]

[chat face=”niboshi-aikon.jpg” name=”にぼし♀” align=”right” border=”red” bg=”none” style=”maru”]やっぱり、おじさんは悪い人だね[/chat]

[chat face=”shirasu-aikon.jpg” name=”しらす♂” align=”right” border=”yellow” bg=”none” style=”maru”]そうだね、またシャーシャー言わないとね[/chat]

[chat face=”ojisan1.png” name=”おじさん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]もう、ワガママなことは言わないでよ[/chat]

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目次

猫がなつかなかった理由【保護猫2匹の体験談】

猫を迎え入れた直後は、猫の生活環境をできるだけ良くしてあげようという思いが強く、猫用ベッド、キャットタワー、高価なおもちゃ等など、猫が興味を示してくれそうなものをネットで検索。少しでも良いと思えば、次から次へとポチッと購入を繰り返していました。

しかし、高いお金を支払った猫グッズに保護猫2匹は興味を示さず、距離を縮めることに失敗。それどころか日に日に増えていく猫グッズが部屋の雰囲気を変えてしまうことで、猫にとっては落ちつかない環境を作っていたのです。

それだけではありません。猫になついてほしい気持ちが強ければ強いほど、猫に対するお節介度は増していきます。新しく購入したおもちゃを使って猫に近寄っては「シャー!」と一蹴され、おやつに大好きなちゅ~るを食べさせようと試みても猫の警戒心は解けることなく、猫はまったく心を開いてくれませんでした。よく考えれば、私は猫のテリトリーに勝手に踏み込んでくるただの恐い人間でしかなかったのです。

そうなると悲しいかな、人間も猫に対して心を閉ざしていきます。まさに心が折れて、猫の接し方がわからなくなってしまうのです。そして、猫にますます嫌われることを恐れて、可愛くて仕方ないはずの猫に近づくことすら躊躇してしまうようになるのです。

以上、私の経験談から猫がなつかなかった理由をまとめてみると…

  • 猫の落ち着かない環境をつくっていた
  • 猫にとってお節介な人になっていた
  • 心が折れて猫との接し方が消極的になり過ぎていた

猫にとっては、どれも迷惑な話です。猫が暮らしやすい生活環境を考えず、猫のテリトリーを犯し、これ以上猫に嫌われたくない気持ちから近づくことすら消極的になってしまう…

要するに猫の気持ちを考えず、自分本位の接し方をしてしまったということです。

猫がなつくまでの期間には、猫の性格によっても大きくことなります。
オスは甘えん坊な性格が多く、人なれするまでの時間も比較的早いといわれています。
下記の記事では、猫の性格の違いについて詳しく解説しています。

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なつかない猫をなつかせるために効果的な3つの方法 

早く猫と仲良くなりたいと焦るあまり余計なことをしてしまいがちですが、むしろ猫をなつかせるめには逆効果になることもあります。ここでは猫がなつかなかった理由を踏まえて、実際に私が取り組んで効果的だった猫をなつかせるための3つの方法をお伝えします。 

1 猫が安心できる環境をつくる

なついていない猫にとって、飼い主の私は敵でしかありません。そのため、敵と思われている私とできるだけ距離がとれる環境を作ってあげることを考えました。猫が危険対象と感じている私に対して、少しでも恐怖心を減らすために行ったことが次の方法になります。

猫が隠れることができる場所として室内に段ボール箱をたくさん置いた

箱買いしたキャットフードの段ボールを初め、家にある段ボールを部屋中に並べるように置きました。飼い主目線ではどこに猫が隠れているのかわからなくなる不安になりますが、猫目線ではいつでも隠れる場所があることは安心できます。

高いお金を払って購入した猫用ベッドには目もくれず、猫用ベッドが入っていた段ボールの中で猫が丸まっているというのはよくある話。それだけ、猫は段ボール好きでもあります。安心できる場所で保温機能と爪とぎ機能も備えている段ボールは、猫の生活環境を大きく向上するアイテムでもあります。

毛布やバスタオルで猫の目隠しをした

猫が身を隠す場所をさらに快適にするために、猫ケージ等、猫が日頃多くいる場所に毛布やバスタオルで目隠しをしました。不意に猫が私と目が合うことで恐怖を感じることがないようにするためです。

毛布の隙間から、猫がこちらを窺うような視線を感じたとしても、そこはグッと我慢。できるかぎり猫と視線を合わせないようにすることで、猫の危険対象でないことを無言でアピールします。

扉の開閉や物の取り扱いは音をたてないように心掛けた

猫と暮らし始めて不思議に感じることの1つが、人が立てる物音に猫は異常なほど敏感ということ。たとえば、テレビの音量は多少大きくしても気にしている素振りはないのに、テーブルの上にリモコンを置く程度の小さな音には過敏に反応することがあります。

そのため、扉の開閉や物を取り扱うときには、猫への気遣いとして最小限の生活音に止めるように心掛けました。さらに生活音では、普段の話し声にも注意が必要。猫は高い女性の声よりも、威嚇するように聞こえる低い男性の声を苦手しているといわれています。猫への声掛けをするときは、声の大きさはもちろん、声色にも気を配りましょう。

どんなに恐怖を与えないように気を付けていても、猫はちょっとした人間の行動に驚いて、パニックを起こすことがあります。

猫が部屋のどこかへ逃げ込んでしまって姿が見えなくなると心配になりますが、ここもひたすらグッと我慢。猫が逃げ込んだスペースには近づいたり覗き込んだりしせず、猫が自然と顔を出してくれるまでゆっくりと待ちましょう。

猫が安心できる環境を作るために基本となる場所が猫ケージです。なついていない猫をケージ内に入れないと、家の中のどこかへ隠れてしまって飼い主との距離がどんどん離れてしまいます。
そのため猫がなつくまでは、猫ケージ内から飼い主を観察してもらいましょう。飼い主が危害を加えることがないと安心してくれれば、猫との距離はぐっと近づきます。
なつくまで猫ケージ内で飼うことを考えれば、なるべく広いスペースを猫に与えたくなります。そこでおすすめするのは3段の猫ケージ。2段ケージと比較して広々として上下運動するスペースも十分あるため、猫の住環境として優れています。

2 猫の世話人に徹する

猫がなついてくれるまでは、可能な限り自分の存在を消すことは大切ですが、それだけでは猫との距離を縮めることはできません。そのため、飼い主が役に立つ存在であることを猫に認識してもらう必要があります。

とにかく、猫にとって望ましいことをやってくれる存在と認識してもらうために、ひたすら己を消して、次のことをやり続けました。猫にとっての従順な下僕となることは、猫になついてもらうためには欠かせないことです。

ごはん・おやつ担当になる

どんなに猫から嫌われていても、唯一猫との接点を持てるものがごはんとおやつの時間です。しかし、ここでも猫を撫でようとしたり、猫が食べるまで様子をじっと窺っていたりするのは厳禁です。あくまで、猫が神経を使うことなく、食べてくれるように淡々とごはんとおやつを用意するのみです。


ごはんとおやつを用意するポイントは、明確に時間を決めて行うこと。私の場合は、猫のごはんの時間をスマホのタイマーにセットし、時間厳守を徹底しました。すると、ごはんの時間近くになると、猫がソワソワし始め、タイマー音がなった途端に保護猫2匹がごはんをくれ「ニャーニャー」の合唱をするようになったのです。

お掃除担当になる

猫はキレイ好きの生き物ということはよく言われます。そのため、猫の生活空間を清潔に保つことは、猫に気に入られるためにも重要なお仕事の1つです。なかでも、トイレ掃除は、こまめに行わなければなりません。汚いトイレでは排せつを我慢してしまう猫もいることから、猫の健康を考える上でも必須の作業です。

猫が排せつ後、トイレ掃除をしていると猫が遠くから様子を窺っていることはよくある光景です。世話人がしっかり仕事をしているか確かめているようでもあります。いずれにしても、猫は飼い主の行動をしっかり観察しています。猫に立派な世話人として認められるように、猫が気持ちよく生活できる清潔な環境を作ってあげましょう。

猫部屋掃除の秘密兵器ともなるAI掃除機のルンバとブラーバ。しかし、使用方法を誤ると猫はますます怯えてしまいます。
下記の記事は、猫目線でルンバとブラーバを比較していますので、是非ご覧ください。

窓開け担当になる(猫がやりたいことに協力してあげる)

我が家の保護猫2匹は、窓の外を眺めるのが大好きです。そのため、今では窓が閉まっていると「窓を開けろ!」とニャーニャーと指示をしてくることも。そんな猫のご要望があるときは、すぐに窓を開けてあげます(網戸はしっかり閉めて逃走には要注意)。窓際で猫が寝ている姿を見ることができれば、リラックスしてきた証拠です。

窓開けが必須ということではなく、猫がやりたいことに対して協力者になってあげることが大事ということです。ボールのおもちゃで遊ぶことが好きな猫であれば、さりげなくボールを転がしてあげる等(「さりげなく」がポイントです)、猫の敵ではなく、優しい協力者になることで、猫との関係性は一気に縮めることができます。 

3 なるべく猫のそばにいる

猫に無暗に近づくことは猫の信頼関係を崩してしまう原因になります。一方で、猫に近づく努力をしなければ、いつまでも猫は心を開いてくれません。そのため、最低限のお世話をするとともに、猫の生活空間に一緒いてあげることが大切です。

休日や帰宅後は、猫と一緒にいる時間を増やす

猫に余計なお節介をすることは、なついていない猫には逆効果。むしろ関係性を悪化させてしまいます。しかし、猫になついてもらうためには、ストレスにならないように適度な距離感をもって、一緒にいる時間を増やすことが必要。そのため、猫のそばにいる時間を可能な限り増やしました。

私が実際に行った猫と一緒にいる時間を増やす具体的な方法は次の3つです。

  • 早く会社から帰って、猫と一緒にいる時間を増やす
  • 休日に予定は入れず、猫と一緒にいる時間を増やす
  • 会社を辞めて、猫と一緒にいる時間を増やす

①と②は、もちろんできる範囲での話になります。そして③については、言わずもがなオススメはしません。

①と②を実行するだけでも十分に猫との距離を縮める効果があります。

外出時は、猫に留守番をお願いしなければならないときがあります。ただでさえ外出中の猫の様子は気になるものですが、猫がなついていないのであれば、なおさら心配になります。
そこで活躍するのがペットカメラ。外出中はもちろん、家にいるときでも猫に気づかれることなく、猫の行動やしぐさを確認することができます。
外出しているときの猫の行動を観察すると、猫をなつかせるためのヒントがあるかもしれません。

猫が近づいてくれるようにホットカーペットを置く

意外に効果があった方法として、私が座っている場所が見える位置に猫用ホットカーペットを置いたことです(夏場は猫用冷却カーペットで代用)。

当然ですが冬場は温かいところを猫は好みます。猫用ホットカーペットをおけば、自然とその場所が猫の居場所になります。猫が近づいてくれるようにホットカーペットを置く手順は以下のとおり。

  1. 飼い主が座る場所から、もっとも遠い場所に猫用ホットカーペットを置く
  2. 猫がホットカーペットの上で寝るようになるのを待つ
  3. 猫がいないときに、ホットカーペットを飼い主の座る場所に徐々に近づける

焦って猫との距離を縮めてはいけません。数週間をかけてじっくりと距離を近づけていくことで、猫は飼い主を敵対視することなく、自然と受け入れるようになってくれます。

上記方法により、私が近くにいても猫は気にすることなくホットカーペットの上で寝るようになりました。猫用ホットカーペットの気持ちよさが、猫の警戒心を和らげてくれたのかもしれません。

猫を不快にさせない匂いの服を着る

猫は匂いに敏感な生き物です。せっかく猫との関係性を築き上げても、他の猫の匂いが付いている服を着ることは厳禁です。普段とは違う匂いを纏った服を着て、猫のそばにいくだけでも警戒します。

体経験として、衣替えでいつもと違う部屋着で猫のいる部屋に入った瞬間、猫がパニックになったことがありました。普段と違う匂いは猫を不快にさせるということです。そのため、普段と異なる匂いがするものを身に付けるときは、あらかじめ猫のいる部屋において慣らしてから使用する等、ちょっとした工夫が必要です。

もちろん、猫カフェ等で浮気をするのはもってのほかです。万一、ちょっとした心の隙間から他の猫と浮気をしてしまったとしても、しっかりと服や身体に付いた匂いを消すように注意しましょう。

「猫を飼うんじゃなかった」と後悔することは、猫がなついてくれないことだけではありません。私自身は2020年から猫を飼い始めて2024年の現在に至るまで、さまざまな後悔を感じる出来事がありました。しかし、そんな後悔は一瞬のこと。猫のいる幸せがすべて解決してくれました。

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保護猫がなつくまでの期間はどれくらい? 

「保護猫はどのくらいの期間でなつくのか?」と問われた場合、回答は猫の性格によるとしか答えられません。猫の性格は、性別や猫種や育ってきた環境等によって大きく異なります。警戒心が強く、臆病な性格の猫の場合、当然、人なれするまでには時間がかかります。

参考までに、私が飼っている猫は保護してからなつくまでに約1年かかりました。2匹いる保護猫のうち、オス猫はもうデレデレの甘えん坊猫になった一方で、メス猫はいまだに警戒心が強くやっと身体に触らせてくれるようになった程度です。

しかし、これまで紹介した猫をなつかせる方法により、明らかに猫との距離は縮まっています。少しでも早くなついてもらいたい気持ちはわかりますが焦りは禁物。繰り返しになりますが、猫の気持ちを考えず、自分本位の接し方をしてしまうことは、猫と仲良くなるために最もしてはいけない行為です。気まぐれな猫の気持ちがこちらに向いてくれるまで、じっくりその時を待ちましょう。 

我が家にはオスとメスの2匹の保護猫がいますが、警戒心の強いメス猫はなついてくれるまでに約3年かかりました。
諦めずに猫に愛情を注いていれば、少しずつ猫との距離は縮まっていきます。

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まとめ:なつかない猫をなつかせるために効果的な3つの方法~それでもなつかない猫はいるけれど…~

猫に関する書籍やネットの情報を見ている限り、猫の性格等によって人間になつかない猫は一定数いるようです。しかし、なつかない猫がかわいくない猫かと言われれば、決してそんなことはありません。

我が家では猫がなつくまでの期間にオス猫は約1年、メス猫は約3年掛かりましたが、猫がなついてくれない期間は今思えばとても楽しい時間でした。警戒心の塊だった猫が、少しずつ、少しずつ、距離を縮めてくれる感じがなんともいえず愛おしいのです。その感覚は、なついてくれない猫でなければ感じることはできない体験でした。

今でも2匹の保護猫のうちメス猫の方は、ツンデレ激しく、いまだになついたとは言えない状況ですが、たまに身体を触らせてくれるときは格別に喜びを感じます。なつかない猫にはなつかない猫なりの「カワイイ」があるのです。

今現在、なつかない猫に心が折れかけている方も、なつかない猫なりの「カワイイ」を感じ取ってあげてください。そうすれば、いつのまにかデレデレ甘えん坊猫に豹変するかもしれません。そんな気まぐれな性格こそが猫の最大の魅力でもあるのです。

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